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練馬光が丘病院 総合診療ワークショップ「ねりまつり」へ参加して

NO.17

練馬光が丘病院 総合診療ワークショップ「ねりまつり」へ参加して

平成27年度 岡山大学病院 研修医 中野 靖浩 先生

 
練馬光が丘病院は,東京駅から地下鉄で約30分,中心部から少し離れた郊外にあり,団地と緑道が広がる光が丘の一角に立つ.約350床を有し,練馬区の中核病院である.近年,総合診療にも力を入れており,その総合診療科の先生方が中心となって行うワークショップ「ねりまつり」は,年に一回の一大イベントである.高名な先生方を講師として招聘し,全国から参加者が集まる.昨年岡大の先輩方が参加し,大変学びの多い勉強会だったと聞き,このたび参加させていただいた.

 全部で5つのセッションに参加した.1つ目は,医学教育の方法論について.世代間の特性を理解しながらお互いに歩み寄りつつ,個々の性格や成長の度合いに合わせて適切なフィードバックを繰り返すことによって,教える側も教えられる側も共に学びあうことが重要だということを,寸劇を挟みながら楽しく学ぶことができた.
 2つ目は,5分間ティーチングの実践について.目の前の症例に合わせて,現場ですぐに使える知識を,他の症例にも適応できる一般論に普遍化しながら,短時間で伝える技術を,三人1グループに分かれてお互いに実践し合った.ポイントは,伝えたいことを明確かつ簡潔にまとめること,相手の理解度を把握するために挑戦的な質問をすること,そして何度も繰り返すことだと感じた.
 3つ目は,ステロイドの使い方について.これはランチタイムに行われた.免疫と炎症の違いを意識し,ステロイドの抗炎症作用と免疫抑制作用を分けて考えることで,副作用の出現頻度を減らし,高い抗炎症作用を得る投与方法について学ぶことができた.
 4つ目は,ICUにおけるby systemでの考え方,エコーガイド下CV/PICCカテ―テール挿入方法の実践,血小板減少の鑑別についてのPBLのうち一つを選択する形式だった.PBLに参加し,明日から使える鑑別の考え方について学ぶことができた.
 5つ目は,倫理カンファレンスの実践方法について.社会的に対応に苦慮する症例を,倫理四分割法を用いながら,グループごとに分かれてディスカッションをした.医学的適応と患者の希望,家族の意向を考慮して,総合的に患者のQOLを高めることの難しさを感じた.

 このように,医学的知識にとどまらず,医学教育や倫理カンファレンスをも含む幅広い分野について同時に学ぶことができ,大変実りの多い一日でした.どれも飽きることのない展開で,最初から最後まで楽しく参加でき,練馬光が丘病院の先生方のご熱意の賜物と感じました.
終わりになりましたが,このたびの研修を支援してくださった岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座の片岡仁美教授のご厚意に心から感謝申し上げます.

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