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ハワイ大学 simulation instruct の研修に参加して

NO.21

ハワイ大学 simulation instruct の研修に参加して

平成27年度 研修医 大村 大輔 先生

 
この度、NPO法人岡山医師研修支援機構の御厚意でハワイ大学へsimulation instructの研修に参加させて頂きました。この研修ではなぜsimulation教育なのかからはじまり、scenario design方法、evaluation、debriefingと、simulation instructionに必要なことの基礎を余すことなく学ぶことができました。

教育に興味はありましたが、医学領域において教育のspecialistはまだまだその少数性が目立ちます。そのため、依然として教育を行う方法を学習することが困難であり、教育分野に興味のある多くの医療従事者が手探りで教育方法を模索しつつ改善を目指しているという現状があり、それらを一貫して学ぶことのできるプログラムは非常に魅力的なものでした。simulation instructionというと近年になり日本でも取り入れられ始めた教育方法でありますが、studentとして参加した感想からするとteamとしてのdisccusionが十分に為されていない可能性を感じます。instructorが十分なsimulation trainingを受けていないと、ともすれば話をして終わり、学びがほとんどない場になってしまうということを感じたことが学生当時ありました。また、realityの欠如もありsimulation教育が浸透していない日本の医学会においてはまずそのtrainingの妥当性を教育するところから実はtrainingが始まっているのだという考えで臨むことも重要なことだと感じるようになりました。
つまり、如何にしてstudentにそのsimulationが、(simulationとはいえ)実際に即して行われるべきであるのか、その重要性を認知してもらうことが学習効果をより大きくするのではないかと考えます。そのうえで、instructorとしてsimulation designを行い、対象や学習項目に即して客観的にevaluationを行う、その方法を学ぶことが1、2日目のlectureでした。今後evaluatorとして学生教育等を行うなかで大きな参考になるとともに、医学にとらわれず様々な分野で実践できる内容であることを実感しました。如何に客観的に評価をし、それを生かすかということは100%の正解がないことの多い実社会ではやじはり重要な項目になります。
そして何より、simulation instructionの最大の魅力はdebriefingにあると感じます。debriefing(振り返り)で行うことはstudent自身でそのtrainingの出来栄え、改善方法、学びを見つけるように導くことでlectureを受けるのとは違い、記憶の定着も自主性もとても大きいものになります。そして、私にとっては今まで学んだことのない概念であり、特に革新的な内容でした。医療面接のopen questionで相手から話を引き出す、ということと若干類似しているような感もありますが、simulation内容についてstudentに自身の感想を聞くということ、改善点を聞き出すということはやはり大きな学びになると思います。

また、この研修を振り返って考えてみると、思った以上に多く、私自身がsimulation trainingを受けてきていたことに気づかされました。専門的なsimulation trainingを受けたDrが岡山大学病院内に多く、また、一定の効果を上げていることの証左だと存じます。今後も是非いろいろな形でsimulation trainingに関わっていけたらと思っています。

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