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新見で患者さんから教わるコース

NO.31

新見で患者さんから教わるコース

平成28年度 医療教育統合開発センター 飯田 淳義 先生

 

 本コースでは、新見市にある100床規模の渡辺病院という病院で救急総合診療を行っております。岡山県の北西部、鳥取県との県境に位置する新見市では、複数の病院が輪番で週末の救急当番を担当しております。本コース(岡山大学インテンシブ総合診療医(GP)養成コース(地域救急)http://gim.med.okayama-u.ac.jp/program/)ではその当番日に赴き、新見医療圏のあらゆる疾病に対応しております。
 年齢は乳児から超高齢者まで、疾病も喘息発作や脱臼からマムシ咬傷、急性心筋梗塞、多発外傷、CPAまで多様です。凡そ3050名程度の救急患者に対応いたします。当番日なので救急要請やwalk-inは全て渡辺病院へ集まりますし、院内には我々2名しか医師がおりませんから、耳鼻科、眼科、皮膚科疾患も含め本当に様々な経験ができます。もちろん入院中の患者さんの対応も並行して行います。


 ER初期対応だけではなく、さらに勉強になるのが患者さんのdispositionです。入院の適応かどうかだけではなく、自院へ入院するのか県南の大病院へ紹介するのか、紹介するなら日曜日の今日なのか明日まで待てるのか、県南への転院搬送には救急車で2時間程度かかるが途中で急変する可能性はどのくらいか (医師の同乗が必要であれば往復の4時間は院内の医師が1名体制になる)、考慮することはたくさんありますが決断もすぐにしないといけません。自院の医療資源と能力、環境を考慮し、最良の選択肢を選ぶ必要があります。
 もう一つ大切なのは、疾病そのものの緊急度と重症度だけではなく、患者さんの背景まで含めた判断が必要だということです。新見医療圏も高齢化が進んでおりいわゆる老々介護のご家庭もまれではありません。家族背景、社会背景まで含めた「全人的な緊急度と重症度」の把握が鍵になります。私はこれこそが疾病ではなく「人を診る」ことだと考えており、救急総合診療のみならず全ての専門医を目指す皆さんに身に付けて欲しいことです。



※コース参加希望の方がいらっしゃいましたらGIMセンターまでお問合せくださいませ。

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