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GP養成コース 地域救急研修に参加して

NO.32

GP養成コース 地域救急研修に参加して

平成28年度 岡山大学 総合内科 戸川 雄 先生

 

最も近い高次救急病院まで90分以上かかる新見地域の中で、「断らない救急」を実践している渡辺病院にて、GP養成コースの一貫として救急対応の研修を受けてきました。同病院では夜間・休日の医師の当直は一人のみで、自身の専門分野に関わらず、小児から高齢者まで、内科疾患から外傷まで、軽症から重症まで何でも対応しなければなりません。歩いて受診した急性心筋梗塞をドクターヘリで転院搬送したケースなどもあるようです。さらに検査技師・放射線技師が呼び出し体制のため検査に対するハードルがやや高く、入院や転院搬送の決断など微妙な判断を迫られる場面が多いのは過疎地域での救急対応の怖さであり、醍醐味でもあります。医療資源の充実した総合病院とは異なり、ある意味度胸が鍛えられる環境です。
初期研修を修了して以来、外科系・小児の救急対応をするのが久しかったため不安が大きかったですが、大学病院救急部の先生にマンツーマンでご指導頂けたため、ゆとりを持って診療に当たれました。土曜の夕方から日曜の夜までの間に30人弱の患者の対応をし、熱中症や感冒症状、胃腸炎症状だけでなく、4歳の子供の切創を縫合したり、転倒後の骨折で副子固定をしたり、一晩だけで実に多彩な経験ができました。
総合病院であれ診療所であれ、あらゆる疾患の初期対応を任されるのが本来の医師の務めなので、本研修のような過疎地域での経験は1日でも非常に有意義であると感じました。

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