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ハワイ研修レポートハワイ大学でのシミュレーション研修を終えて

NO.78

ハワイ研修レポートハワイ大学でのシミュレーション研修を終えて

平成29年度 岡山大学初期研修医1年 竹居 セラ先生

 

 急変した患者の対応をシミュレーションしたことは以前にもあるが、より実臨床に近い場面設定だったため実際の医療に即した動きができたと思う。このシミュレーション研修を通じて、患者によっては突然状態が悪くなる可能性があることや、高齢患者では急変時にDNRの確認をすることなど、冷静に当たり前と思えるポイントが抜けがちになっていることが浮き彫りになった。

 この研修ではロールプレイを通じて今後の課題を見つけられただけでなく、効率的な指導方法を実感することもできた。例えば、2日目のシミュレーションでは映像を使って振り返りを行ったが、これにより自分の動きを客観視し具体的な反省が生まれたと同時に他人の動きからも良い点・改善点を学ぶことができた。また、振り返りの際にファシリテーターはただ参加者から反省点を聞くのではなく、参加者の行動を自らの言葉で理論化させることで参加者の理解を深め、今後の課題を具体化していた手腕が印象的だった。このように、参加者が自信を客観的に捉えられる指導の仕方・思考過程はぜひ身につけたいと思った。

 また、米国のレジデンシーに関する講義を聞いて、日米の研修医には意識のギャップがあるように思えた。日本では、医師がチームリーダーとなりリーダーシップを発揮しなければならない立場であるという認識を持つタイミングが様々で、場合によっては臨床に出てコメディカルから指示を仰がれたりER診療に携わったりして初めて持つ人もいる印象があるからだ。

 本研修を通じて、シミュレーション学習が座学では身につけにくい力を養うのにいかに適しているかを学べた。具体的にはリーダーとしての指示の出し方や多数で対応に当たる際の自分の役割の探し方など。それだけでなく、役割に専念しつつ、周りを見ることの大切さといかに普段その点をおざなりにしているかを体験できた。先生方の指導方法を真似してみたいし、今後シミュレーション学習の機会があればより積極的に参加していきたい。

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