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へき地医療、トカラ列島を巡り終えて。

NO.2

へき地医療、トカラ列島を巡り終えて。

平成26年度 岡山大学医学部医学科3年 相原 一輝 さん

 
この度は、自分だけでは訪れることが大変難しい離島の地域医療を体験させていただく貴重な機会を頂き大変有難く思っております。トカラ列島の島々や空と海の境目がわからないくらい広く広がる水平線の美しさは今後も忘れられないことでしょう。

 今回の離島実習では、鹿児島日赤病院の永山純先生にご同行させていただきながらトカラ列島の諏訪之瀬島と口の島の2島を回らせていただきました。
各島とも、ホテルや旅館なるものはなく、全て島の人が営んでいる民宿の方でお世話になりました。都市に住んでいてはなかなかできない、人とのふれあいが大変濃い体験ができました。民宿の女将さんが両宿ともに、大変迫力があり、ユニークな女将さんで島での滞在をすごく楽しませていただきました。

 長い船旅が不安でしたが、島についてからは美しい景色と島の人たちの元気に、すぐに来て良かったなと思いました。一目大海原の水平線を見てからは、感動感激が収まりませんでした。

 各島にはそれぞれ一つの診療所と各診療所には専属の看護師さんがいらっしゃって、島の人々の健康を見守る役目を果たしていました。先生はおおよそ二週に一度のペースで島を訪れ、診療所にやってくる方の診察を行っておりました。
診療所に来る患者さんはどんな辛い病気を患っているのだろうと最初は思いながら見ていましたが、来られる方々みな足腰がしっかりされている方ばかりで、一見診察が必要な方々には見えませんでした。
島の方たちは、診療所に来られても皆さん明るく待合室で談笑されていて診療所は大変賑やかな雰囲気でした。それでも、島の方たちは二週間に一度だけ来られる先生を待っていらっしゃって、先生の診察を受けられると安心されて皆さん笑顔で帰られていました。

 今回の実習を通して、頭の中でしか描けていなかった離島診療のイメージが具体化されて大変良い体験をさせていただきました。何よりも自動販売機もなく、週に2度しか唯一の交通手段であるフェリーが来ない離島に行かせていただいたことが何よりの体験でした。自然あふれる島とそこに住む人のたくましさを心身で感じることが出来ました。

 最後になりましたが、離島実習を企画してくださり、旅程の費用の手続等の面倒を見てくださいました地域医療人材育成講座の先生方、現地でずっと面倒を見てくださり、診察についても事細かに丁寧に教えていただいた鹿児島日赤病院の永山先生には大変感謝をしております。重ねてお礼を申し上げたいと思います、本当に貴重な体験をありがとうございました。

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